中日スポーツ 2005年5月5日(木)掲載
立川&虎之介組 ぶっちぎりV 新生・富士スピードウェイの初代ウィナーに、トヨタの立川祐路/高木虎之介組(ZENTセルモ スープラ)が輝いた。初日フリー走行から圧倒的な速さをみせ、決勝でも2位に入ったニッサンのミハエル・クルム/柳田真孝組(モチュールピットワークZ)に30秒以上の大差を築くぶっちぎり。虎之介はGT初勝利で、00年のフォーミュラ・ニッポン(FN)以来の表彰台中央だ。GT300も黒澤治樹/細川慎弥組(EBBRO M-TEC NSX)の圧勝劇だった。(観衆=5万2400人)虎之介GT初勝利 大きな十字架を背負わされたZENTセルモスープラが非の打ちどころのない戦いをみせた。立川と虎之介が初日フリー、予選、そして決勝でもライバルをまるで寄せ付けない速さを披露。トヨタ傘下の富士スピードウェイのこけら落としで意味ある一勝を挙げた。 「開幕戦で惨敗した後、たった1ヶ月で素晴らしいクルマに仕上げてくれたトヨタやTRD、チームのみんなに感謝する。走り出したら完調だった」と立川。表彰台の中央でとびきりの笑顔を浮かべた。速さもなく、信頼性もなかったシーズン初戦・岡山での敗北から、短時間で盛り返した“仲間”をたたえた。 舞台はトヨタ系チームに必勝命令が出ていたという富士のオープニングゲーム。「プレッシャー?背中の方で何やら感じましたが、気にしません。誰のためでなく、自分のために勝ちたかった」。周囲の騒がしさをよそに、昨年第2戦以来の勝利を自らのためにもぎとったという。 今年からコンビを組む虎之介はFNと合わせて国内復帰4戦目でのGT初V。表彰台中央は実に5年ぶりだ。「まだ実感がわかないが、うれしい。本当は海外で勝ちたかったが、それを実現するためにもまずは勝利を重ねないとね」と、素直に久々の勝利を喜んだ。オーナー兼ドライバーのFNでは感覚の違いに苦しむが、この日の走りはまさに完ぺき。39周でバトンを受けると、1分36秒前後の好タイムをキープ。追いすがるNISMOの22号車をジワジワと引き離し、立川に74周目で再びマシンを渡した時には安全圏ともいえる30秒以上のマージンを築いた。「ずっとオーバルだけだったし、ロードコースで勝てて一安心。自信になりました」と、完全復活を予感させた。 誰もが勝ちたかった新生・富士での一戦で、初日フリーから独走し続けた立川&虎之介。「本当にいいパートナーと恵まれた」と、言葉をそろえた新GT最速コンビ。タイトル奪取に突き進むだけだ。 |