中日スポーツ 2006年6月26日(月)掲載
幸希サイコー!!藍に並んだ!!藤田2人目非会員V
藍、横峰さくらと同じ85年生まれの20歳!黄金世代からまたニューヒロイン
【プロミスレディス】<最終日>◆25日◆兵庫・ウォーターヒルズGC(6465ヤード、パー72)◆雨、気温21.4度、風速1.2メートル◆賞金総額8000万円、優勝1440万円◆63選手◆観衆4663人
首位発進した藤田幸希(さいき、20)が途中、古閑美保(23)に逆転されながらも最終ホールで追いつき、プレーオフでツアー初優勝を飾った。日本人では宮里藍(03、04年)以来史上2人目の日本女子プロゴルフ協会(LPGA)非会員によるV。グリーン上で号泣した“ゴルフ界のミキティ”は、涙交じりの笑顔で父・健さん(51)と抱き合い「お父さんとお母さんの子供に生まれてきてよかったです」と叫んだ。藍、横峰さくらと同じ85年生まれ世代に、また一人ヒロインが誕生した。
「さくらと二人で盛り上げる」
おろしハンバーグセットとチョコレートケーキ。ジンクスなど気にしそうにない、天真らんまんタイプの若い藤田が3日間、コース近くのレストランで同じメニューの夕食を食べ続けた。初日からの好調を維持して勝利のゴールへ駆け込むための験担ぎだ。「でも、前夜はあまりのどを通らなかったです」
2位に2打差をつける単独トップで迎えた、生まれて初めての最終日最終組。「ティーショットを打つだけでこんなに緊張するんだと思った」。一時は古閑に逆転されたが、「気持ちでは絶対に負けない!」と、粘りに粘った。
1打差を追って立った18番ティーグラウンド。自分を信じて振り抜こうと決めた、渾身(こんしん)のスイングで270ヤードドライブ。残り135ヤードの第2打をピン右1メートルにつけ、バーディーでプレーオフのチャンスをもぎ取った。
そして同じ18番でのプレーオフ1ホール目。今度は、ピン左5メートルから大きく切れるスライスラインを読み切って、決めた。ツアー参戦26試合目。父・健さんの姿を見つけると、涙が止まらなかった。
グリーンサイドには同い年の横峰さくらが待っていた。「藍ちゃんが米ツアーへ行って、みんながさくらちゃんだけに期待して・・・。これからは2人で国内を盛り上げていけたら」。1週間前、さくらのVを祝う輪の中にいた。その時、輪の中心から「次は幸希の番だよ」と声をかけてくれた友人に、「ありがとうございました」と敬意と親愛をこめて一礼した。
プロテスト免除へ
藤田は今回の優勝により、特別承認でプロテスト本戦を免除され、LPGAへの入会が許可される見込み。入会日は本年度プロテスト合格者と同じ8月1日になる。
さくらも祝福!!
横峰さくらは前半に1つスコアを落としたが、後半3バーディー。2週連続Vこそ逸したが、何とか面目を保った。「リズムを大切にして、パッティングは顔を早く上げないように気をつけた」。プレー後もグリーンサイドで藤田を見守り、表彰式後の胴上げにも参加、ジュニア時代からの友達の初Vを祝福した。
【サイキティ メモ】
◆生まれ:1985(昭和60)年11月22日、静岡県沼津市◆家族:両親、兄2人、姉◆サイズ:170センチ、55キロ ◆血液型:A型◆趣味:読書、カラオケ、買い物、ネイルアート◆ゴルフ歴:中学2年から始め、初ラウンドのスコアは115。02年日本ジュニア7位(優勝は横峰さくら)。04年栃木・国際情報TBC学院卒業後にツアー予選会で出場権を獲得◆05年:13試合に出場、予選通過は4回、賞金獲得額549万4400円、ランク76位◆ハイテンションキャラ:昨年6月のサントリーレディスの際、宮里藍と同組ラウンドが決まって、持ち前の目立ちたがり精神を発揮。「見た目は負けないぞ。水着?バニーガール?何なら全部脱ぎますけど」と笑いを誘った。◆ディープインパクト:競走馬ディープインパクトの大ファン。サンバイザーにはディープのクリップマーカーを付けている。10番ティーに向かう時、マークを握って『力をください』と念じたという。「(宝塚記念に勝った)ディープと一緒にニュースに出られるのが最高にうれしい!」◆好きな色:水色。クラブのグリップにも使用。この日はウェア、サンバイザー、アクセサリー、シューズまで水色にコーディネートし「これから勝負色にしようと思います」◆雨も好き:「コースに着いたら雨が降っていたので『私の日かも』と思った」◆将来:「ジュニア育成のような仕事をしたい」
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