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中部経済新聞 携帯電話販売の現状と展開、不動産・リゾート事業の計画

2018/04/27



携帯電話販売の現状と展開、不動産・リゾート事業の計画


移動体通信事業を主力に不動産、リゾートと多角化を進めるトーシン。移動体通信は東海地区を中心にauショップ26店、SoftBank43店、UQスポット2店、Y!mobile3店の計74店を展開している。スマホ・携帯販売は契約者の定着化や差別化など課題が多く、第4の携帯事業者の参入など新たな動きもある。今年5月に持ち株会社に移行し、移動体通信は事業会社トーシンモバイルが担う。携帯電話販売の現状と展開、不動産事業とリゾート事業の計画を石田信文社長に聞いた。

■5月1日に会社分割による事業持株会社体制へ移行し、株式会社トーシンンモバイルを100%子会社化する。


「当社グループ全体の経営体制と事業執行体制の強化が目的。移動体通信関連事業の激しい環境変化に対応するには、速やかな意思決定が必要だ。4~5年前から検討してきたが、不動産事業が大きく伸びている今が好機と判断した。事業ごとの自立性と柔軟性を高めていきたい」
 「各部門の収益状況や権限、責任を明確化し、新たな組織体制、給与体系を構築する。成果を出している部門が
分かりやすくなれば、頑張っている社員に還元できる。やりがいのある環境を整え、専門的な人材の育成に力を入れていく」

■移動体通信事業を取り巻く環境変化は、年々激しさを増している。


「昨年、格安スマートフォン業界への参入を目的に、プラスワン・マーケティングに出資した。フリーテルショップ
を展開したが、同社が業績と財務体制の悪化を理由に楽天へ通信事業を譲渡したため、特別損失を出す形となった」
 「来年は、楽天が『第4の携帯キャリア』として本格参入する。成熟し切った市場に新たな競争が生じることで、業界が活性化することを期待している」
 「現在、UQスポット2店舗、ワイモバイルショップ3店舗を運営しているが、さらに店舗数を増やす計画だ。
6月には『UQスポットイオンタウン本巣』(岐阜県本巣市)がオープンする。店舗の大型化、駐車場の増設を図りつつ、効率化、省力化にも取り組みたい」

■不動産事業も順調に伸びている。


「第3四半期決算で昨年比1億3千万円増となっている。これは一昨年に完成した新社屋ビルと新たに買収したビルが満室になったためだ。来期も引き続き、複数の大型案件を計画している」
 「8月1日オープン予定の『さくらHills ARAKO』(名古屋市中川区荒子1)は、あおなみ線と地下鉄東山線が利用できる立地で、役所やスーパーも近いため反響が大きい。7月に着工する『さくらHills錦(仮称)』(同市中区錦2)は、2020年1月完成予定。ビジネス街で共働き世帯の需要が見込めるため、託児施設の併設を計画している」

■ゴルフ場運営などのリゾート事業やその他の事業の展望は。


「現在、岐阜と三重で運営している3つのゴルフ場が好調だ。ゴルフショップと屋内練習場を併設している『ゴルフリークス』やゴルフ観戦チケットの販売も売り上げを伸ばしている」
 「自社で企画・開発した軟水『うるり』は、ゴルフコースがある岐阜県富加町のふるさと納税返礼品として登録したこともあって、販売も好調だ。
 「今年は、ゴルフ場の買収も積極的に行いたい。東海4県下で収益が見込めそうな候補が、既に1~2コースある。グリーンやクラブハウスなどの改善・改修も行い、快適なプレー環境の提供に努めていく」